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細太刀

ほそたち
名詞
1
標準
文例 · 用例
榮華の夢に昔を忘れ、細太刀の輕さに風雅の銘を打ちたる六波羅武士の腸をば一指の舞に溶したる彼の少女の、滿座の秋波に送られて退り出でしを此夜の宴の終として、人々思ひ思ひに退出し、中宮もやがて還御あり。
高山樗牛 瀧口入道 青空文庫
只々數多き公卿殿上人の中にて、知盛、教經の二人こそ天晴未來事ある時の大將軍と覺ゆれども、これとても螺鈿の細太刀に風雅を誇る六波羅上下の武士を如何にするを得べき。
高山樗牛 瀧口入道 青空文庫
只※數多き公卿殿上人の中にて、知盛、教經の二人こそ天晴未來事ある時の大將軍と覺ゆれども、これとても螺鈿の細太刀に風雅を誇る六波羅上下の武士を如何にするを得べき。
高山樗牛 瀧口入道 青空文庫
端正な姿に細太刀もよく似合って、こんな淀川舟の中では、鶏群中の一鶴といえる気品もあらそえない。
あしかが帖 私本太平記 青空文庫
高時好みの細太刀を佩いて、忍び香をプンとさせ、良馬は飼わぬが闘犬をつなぎ、田楽修行も忠勤と放言したり、仮粧坂や大磯小磯の妓の品さだめに通を誇る――といったふうな武士のみが、あふれていたのでも決してない。
婆娑羅帖 私本太平記 青空文庫
「藺笠優しゅう、細太刀|佩いて、風流めかしてはおいででも、どこか御気魄は、隠しえませぬ」「というて、公卿の身装でも歩けず、山伏姿という手も古い。
婆娑羅帖 私本太平記 青空文庫
師賢は、轅越しに、近々と何事か承っていたが、やがてのこと、み手ずから賜わった香染の羅衣と、蒔絵の細太刀を拝して、こなたの群れのうちへ退がって来た。
帝獄帖 私本太平記 青空文庫
先駆の一番には、山名時氏がはなやかに鎧った五百余騎で行き、尊氏は、八|葉の車のすだれを高くかかげて、大納言の衣冠で坐し、車副の勇士十六人にかこまれ、以下、二番、三番、七番と二列縦隊でつづき、直義もまた、蒔絵の細太刀、衣冠すがたで、中頃の美々しい牛車に乗って、随兵十二番までの将兵を従えていた。
黒白帖 私本太平記 青空文庫