紛い
まがい
名詞名詞-接尾辞頻度ランク #18538 · 青空 12 例
標準
imitation
文例 · 用例
」 時に、勿体ないが、大破落壁した、この御堂の壇に、観音の緑髪、朱唇、白衣、白木彫の、み姿の、片扉金具の抜けて、自から開いた廚子から拝されて、誰が捧げたか、花瓶の雪の卯の花が、そのまま、御袖、裳に紛いつつ、銑吉が参らせた蝋燭の灯に、格天井を漏る昼の月影のごとく、ちらちらと薄青く、また金色の影がさす。
— 泉鏡花 『神鷺之巻』 青空文庫
大蛇でも居て狙うか、と若い者ちと恐気がついたげな、四辺に紛いそうな松の樹もなし、天窓の上から、四斗樽ほどな大蛇の頭が覗くというでもござるまい。
— 泉鏡花 『星女郎』 青空文庫
連中は仕方なくマイクロソフトに頼み込んで、ビル・ゲイツはよそから買ってきたCP/M紛いのOSを手直しして売り付け、MS―DOSの天下が何が何だかわからないうちにやってきた。
— 富田倫生 『青空のリスタート』 青空文庫
どうしてそんなものが紛れこんだのか、それはさっぱり分らないが、実に巧妙な書き方がしてあったので、遠目にはてっきり男と見紛いそうで、しかもその名前の語尾をトにして、つまりエリザヴェータという女名前をエリザヴェートと男の名前らしく見せかけてさえあるのだ。
— または チチコフの遍歴 第一部 第二分冊 『死せる魂』 青空文庫
その眼には涙の漂った底に、ほとんど敵意にも紛い兼ねない、悲しそうな光が閃いている。
— 芥川龍之介 『母』 青空文庫
六時三分の上り列車に乗ったのは、正真|紛いなしの信造だったんです。
— 甲賀三郎 『青服の男』 青空文庫
」「お言葉ではござりますが、紛いもなく、女形雪之丞、脇田一松斎の愛弟子に、相違ござりませぬ」 と、門倉平馬は、キッパリといったが、その調子には、明らかに、憎悪が籠められていた。
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
本物が三百両するものなら、紛い物や写しは、よく出来ていても三匁や五匁で買えます」 と言うのです。
— 茶碗割り 『銭形平次捕物控』 青空文庫
作例 · 標準
その怪しい店は、まるで魔街のように、怪しい連中が集まっていた。
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暗闇に紛れて、魔街のような裏路地を歩いた。
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この街には、魔街のような裏社会が存在しているという噂がある。
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