水風呂
すいふろ
名詞
標準
bathtub heated from below
文例 · 用例
清河の宋士宗という人の母が、夏の日に浴室へはいって、家内の者を遠ざけたまま久しく出て来ないので、人びとも怪しんでそっと覗いてみると、浴室に母の影は見えないで、水風呂のなかに一頭の大きいすっぽんが浮かんでいるだけであった。
— 捜神記(六朝) 『中国怪奇小説集』 青空文庫
藤子の話によると、ちよつとした言葉の行掛りから、或時咲子は意地づくで水風呂のなかへ飛びこんでしまつた。
— 徳田秋声 『チビの魂』 青空文庫
たゞちよつと奇抜な芸当をやつて見せたに過ぎないのであつたが、可なりの時間を水風呂のなかに立つて、えへゝ笑つてゐるのであつた。
— 徳田秋声 『チビの魂』 青空文庫
道臣は神殿の銅の擬寶珠でも盜みに來たものがあるのではなからうかと思ひつゝ、隨神門の扉を押し開いて、兩側に並んだ石燈籠の蔭や、中をくり拔けば大きな水風呂の幾つも出來さうな、太い幹の松杉の根方などに眼を配りつゝ、拜殿へ昇つて行つた。
— 上司小劍 『天滿宮』 青空文庫
二十九日 朝から午少し前まで、仕事をしたら、へとへとになったから、飯を食って、水風呂へはいって、漫然と四角な字ばかり並んだ古本をあけて読んでいると、赤木桁平が、帷子の上に縞絽の羽織か何かひっかけてやって来た。
— 芥川龍之介 『田端日記』 青空文庫
ぼくははだかになつちやつて露の水風呂つかふんだ。
— 童謠集 『歌時計』 青空文庫
水垢離を取るなり、水風呂につかるなり、この間のように雪でも降ったら、一晩中雪の中に立ってるがいい。
— 豊島与志雄 『死因の疑問』 青空文庫
だから、冷水風呂にはいれ、という。
— ――ゴロー三船とマゴコロの手記―― 『ジロリの女』 青空文庫
作例 · 標準
実家の母は、毎日家族のために心を込めて料理を作ってくれる、自慢の炊婦(すいふ)だ。
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