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鳴き立てる

なきたてる
動詞
1
標準
文例 · 用例
沈黙してたたずんでいると、鶯鳴き、ホトトギス鳴き、カケスが鳴き、眼覚めた鳥が、一せいに声を合せて鳴き立てる
小島烏水 不尽の高根 青空文庫
私は留守番をして珍しく静かな階下の居室で仕事をしていたが、いつもとはちがって鳴き立てる三毛の声が耳についた。
寺田寅彦 子猫 青空文庫
その読本にあったことで今でも覚えているのは、あひるの卵をかえした牝鶏が、その養い子のひよっこの「水におぼれんことを恐れて」鳴き立てる話と、他郷に流寓して故郷に帰って見ると家がすっかり焼けて灰ばかりになっていた話ぐらいなものである。
寺田寅彦 読書の今昔 青空文庫
さうすると其同族の聲のみが空間を支配して居可き筈だと思つて居る蛙は、其囀る聲を壓し去らうとして互の身體を飛び越え飛び越え鳴き立てるので小勢な雲雀はすつとおりて麥や芒の根に潜んで畢ふ。
長塚節 青空文庫
水が欲しいと人が思ふ時蛙は一|齊に裂けるかと思ふ程喉の袋を膨脹させて身を撼がしながら殊更に鳴き立てる
長塚節 青空文庫
しかし用心をしろと云ったって別段用心の仕様もないから打ち遣って置くから構わないが、うるさいには閉口だ」「そんなに鳴き立てるのかい」「なに犬はうるさくも何ともないさ。
夏目漱石 琴のそら音 青空文庫
鸚鵡は羽搏きをして、しきりに鳴き立てる
夏目漱石 永日小品 青空文庫
そのうちずんずん空は明るくなってきて、東の空が薄赤く染まってくると、どこかの村で鶏の鳴き立てる声がいさましく聞こえました。
楠山正雄 安達が原 青空文庫
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