ばさり
ばさり異読 バサリ
副詞-と副詞
標準
with a thud
文例 · 用例
同時にばたばたと飛び立った胸黒はちょうど真上に覆いかかった網の真唯中に衝突した、と思うともう網と一緒にばさりと刈田の上に落ちかかって、哀れな罪なき囚人はもはや絶体絶命の無効な努力で羽搏いているのである。
— 寺田寅彦 『鴫突き』 青空文庫
その跫音より、鼠の駈ける音が激しく、棕櫚の骨がばさりと覗いて、其処に、手絡の影もない。
— 泉鏡花 『国貞えがく』 青空文庫
かさこそと雑木の葉が、ばさりと朴の木の広葉が、……朴の木の葉は雪のように白く曝らされていた。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
ばさり/\と風もないのに石楢の廣葉が落ちる。
— 有島武郎 『春』 青空文庫
中にあの三|間間口一杯の布袋が小山のような腹を据えて、仕掛けだろう、福相な柔和な目も、人形が大きいからこの皿ぐらいあるのを、ぱくりと遣っちゃ、手に持った団扇をばさりばさり、往来を煽いで招くが、道幅の狭い処へ、道中双六で見覚えの旅の人の姿が小さいから、吹飛ばされそうです。
— 泉鏡花 『伊勢之巻』 青空文庫
」 また奇妙に、片袖をポンと肩に掛けて、多津吉の眉の前へ、白い腕を露呈に、衝とかがみ腰に手を伸ばして、ばさりと巣を探る悪戯のように――指を伏せても埒あく処を――両手に一つずつ饅頭を、しかし活もののごとくふわりと軽く取った。
— ――(前題――楊弓) 『ピストルの使い方』 青空文庫
六 あたかもその時、役者の名の余白に描いた、福面女、瓢箪男の端をばさりと捲ると、月代茶色に、半白のちょん髷仮髪で、眉毛の下った十ばかりの男の児が、渋団扇の柄を引掴んで、ひょこりと登場。
— 泉鏡花 『陽炎座』 青空文庫
」と押殺した低声で独言を云ったと思うと、ばさりと幕摺れに、ふらついて、隅から蹌踉け込んで見えなくなった。
— 泉鏡花 『陽炎座』 青空文庫
作例 · 標準
重い本が棚からばさりと落ちて、大きな音がした。
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疲れて帰宅した彼は、ソファーにばさり身を投げた。
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突然、雨がばさり、と降り始めた。
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