魚体
ぎょたい
名詞
標準
fish body
文例 · 用例
形は五、六寸となり丸々と肥って、魚体の光沢は若鮎のような光を持っている。
— 佐藤垢石 『氷湖の公魚』 青空文庫
向う合せでスレ鈎に掛った時は多く腹部にかかりこちら合せでスレ鈎に掛った時は魚体のどこへでも掛っている。
— 佐藤垢石 『青鱚脚立釣』 青空文庫
しかし、魚体が小さく百匁位より大きくならないのと、漁れる時季が甚だ短いので惜しまれている。
— 佐藤垢石 『海豚と河豚』 青空文庫
総じて魚類は、腹に生殖腺が発達すると脂肪と肉の組織の一部分をその方へ吸収するから、魚体が痩せて味が劣ってくるものである。
— 佐藤垢石 『鯛釣り素人咄』 青空文庫
魚体の両側に正しく並んだ十三個ずつの小判型した濃紺の斑点は、渓流の美姫への贈物として、水の精から頂戴した心尽くしの麗装に違いない。
— 佐藤垢石 『雪代山女魚』 青空文庫
いずれも魚体の両側に十三個の小判型の斑点があるのに違いはないが、箱根から西の山女魚には小判型の間に朱色の小さな斑点が不規則に散在しているのに対して、関東のものにはそれがない。
— 佐藤垢石 『雪代山女魚』 青空文庫
だが、腰から下は大きな魚体であったのである。
— 佐藤垢石 『岩魚』 青空文庫
さかなの中で魚体も美味い、臓物全部いずれも美味い、腹子がまた格別美味いというのは、はもだけである。
— 北大路魯山人 『知らずや肝の美味』 青空文庫