分け隔て
わけへだて
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
distinction
文例 · 用例
かわいがったのを恩に着せるではないが、もとを云えば他人だけれど、乳呑児の時から、民子はしょっちゅう家へきて居て今の政夫と二つの乳房を一つ宛含ませて居た位、お増がきてからもあの通りで、二つのものは一つ宛四つのものは二つ宛、着物を拵えてもあれに一枚これに一枚と少しも分け隔てをせないできた。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
湊はこの店へ来る常連とは分け隔てなく話す。
— 岡本かの子 『鮨』 青空文庫
もし密教の大道理からいえば、荼枳尼も大日、他の諸天も大日、玄奥秘密の意義理趣を談ずる上からは、甲乙の分け隔てはなくなる故にとかくを言うのも愚なことであるが、先ず荼枳尼として置こう。
— 幸田露伴 『魔法修行者』 青空文庫
別に東西の分け隔てをして日本に帰らねばならぬという要も無いのであるから、寂照は遂に呉門寺に止まった。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
損得勘定が大きな分け隔てを致しましたろう。
— 幸田露伴 『雪たたき』 青空文庫
同時に家庭も極めて円満で、五人の子供達にミジンの分け隔ても見せないから、将来、谷山家の秘密に気付くものは絶対に出ない見込である……だからその事に就ては、絶対に心配しなくともいいと仰有る……ナア――ンダイ。
— 夢野久作 『キチガイ地獄』 青空文庫
そのあいだに些とも分け隔てがない。
— 岡本綺堂 『三浦老人昔話』 青空文庫
師匠はふだんから分け隔てのないように教えていても、屋敷の子と町家の子とのあいだには自然に隔てがある。
— 岡本綺堂 『三浦老人昔話』 青空文庫
作例 · 標準
彼は誰に対しても分け隔てなく接する、公平な人物だ。
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地域の子どもたちを、分け隔てなく温かく見守っている。
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親としては、子どもたちに分け隔てなく愛情を注ぐべきだ。
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