溌
溌
名詞
標準
文例 · 用例
「いき」のうちには溌剌として武士道の理想が生きている。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
彼等の元気|溌剌たる過渡期の詩人は、これによって欧風の詩を移植し、新日本の若き抒情詩を創った積りで得意になっていた。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
――を高調し、**明治維新の溌剌たる精神を一貫せねばならないのだ。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
何となれば彼の中には、丁度我々の詩が求めてゐるやうな「新鮮さ」や、特殊な鋭い「敏感さ」やがあり、或る説明できない神經の尖鋭が、溌剌たる言語の中で泳いでゐるのを見るからだ。
— 萩原朔太郎 『芥川龍之介の死』 青空文庫
私の三人の子供達――行夫、敏夫、登三――も生れ代つたやうな活溌な血色のいゝ子達になつてゐた。
— 有島武郎 『小さき影』 青空文庫
それは、総て健康な、清々しい情景であり、且つ「朝」の溌溂さを持っていた。
— 葉山嘉樹 『浚渫船』 青空文庫
船体の動揺の刹那まで、私の足の踝にジャックナイフの突き通るまでは、私にも早朝の爽快さと、溌溂さとがあった。
— 葉山嘉樹 『浚渫船』 青空文庫
そして、その後では、新鮮な溌溂たる疼痛だけが残された。
— 葉山嘉樹 『浚渫船』 青空文庫