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弐つ

ふたつ
名詞頻度ランク #7535 · 青空 0
1
標準
two
文例 · 用例
ひとつき経ち、ふたつき経って、そろそろ百日目がちかくなって来ても、私たちはだまって見ていなければいけません。
太宰治 葉桜と魔笛 青空文庫
彼の風貌は、馬場の形容を基にして私が描いて置いた好悪ふたつの影像のうち、わるいほうの影像と一分一厘の間隙もなくぴったり重なり合った。
太宰治 ダス・ゲマイネ 青空文庫
鏡を、ふたつ對立させると、鏡の中に、また鏡、そのまた奧に、また鏡、無限につらなり、つひにはその最深奧部に於いて、青みどろ、深淵の底の如く、物影がゆらゆら動いてゐる。
太宰治 「人間キリスト記」その他 青空文庫
「十夜の半弓」「善悪ふたつの取物」「人の刃物を出しおくれ」などにも同じような筆法が見られる。
寺田寅彦 西鶴と科学 青空文庫
本能と良心と、わかちがたき一つの心をふたつにわかたんとする大人の心のうらさびしさよ、力をこめて引きはなされた二つの影は、糸のやうにもつれあひつつ、ほのぐらき明窓のあたりをさまようた。
萩原朔太郎 月に吠える 青空文庫
大人は恐ろしさに息をひそめながら祈をはじめた「神よ、ふたつの心をひとつにすることなからしめたまへ」けれどもながいあひだ、幽霊は扉のかげを出這入りした。
萩原朔太郎 月に吠える 青空文庫
そして、奧さんの熱心な賛成を得た上で、苦しい内から漸く工|面して、非常な期待とともに買ひ求めたのが、ちの一万二千三百七十五|号といふたつた一|枚の、その△△債劵なのであつた。
南部修太郎 青空文庫
一瞬にして、ふたつの物体が、それこそ霞をへだてて離れ去り得る、このなんでもない不思議が、きこりには解けなかったのであろう。
太宰治 断崖の錯覚 青空文庫
作例 · 標準
古い証文には、金貨が弐つ包まれていたことが達筆な墨文字で記されていた。
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蔵の整理をしていると、桐箱に入った立派な掛け軸が弐つ見つかった。
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帳簿に「弐つ」と旧字体で書かれているのを見て、歴史の重みを感じた。
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