掴みかかる
つかみかかる
動詞-五段-ラ行動詞-自動詞
標準
to grab at
文例 · 用例
そうしてブルブルとふるえる手で、その便箋の一枚を掴んで空間を睨みつつ、腰を浮しかけたが、又、ドッカと椅子に腰を下して瞑目一番したと思うと、今度は猛虎のように決然として立ち上って、掴みかかるように私を押し除けると自分自身に電話口へ獅噛みついた。
— 夢野久作 『鉄鎚』 青空文庫
バツが悪かったり、つまらない意地を張ってるなら、美和子が握手さしたげる……」と、顎にかかっている美沢の手を、いきなり左の手で掴みかかるのを、美沢はかるくふり払うと、それをキッカケのように立ち上ってしまった。
— 菊池寛 『貞操問答』 青空文庫
甚吉 (兄に掴みかかる)何ぬかす……。
— 菊池寛 『義民甚兵衛』 青空文庫
源は心が疲れていながら、それで目は物を見つめているという風で、とても眠が眠じゃない――少許とろとろしたかと思うと、復た恐しい夢が掴みかかる。
— 島崎藤村 『藁草履』 青空文庫
城主目掛けて掴みかかる。
— 国枝史郎 『神州纐纈城』 青空文庫
だから、いつもの吾輩だったら文句無しに掴みかかるところだったが、親方の死骸を見て気が弱っていたせいだったろう、起上る力も無いまま茣蓙の上に半身を起して、仁王立ちになっている梅公のスゴイ顔を見上げた。
— 夢野久作 『超人鬚野博士』 青空文庫
夢中になって掴みかかるべく身を藻掻いた。
— 夢野久作 『暗黒公使』 青空文庫
うむ、さあ、抱いてやろう、さあ」 父の胸に掴みかかるように、母を蹴り、身体を延して飛びついて行く左太郎の勢いに、女房は、よろめきながら「しっかりと――抱いておもらい。
— 直木三十五 『南国太平記』 青空文庫
作例 · 標準
「裏切り者め!」と叫びながら、彼は相手の首元に掴みかかった。
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猛犬が鎖を振り切り、侵入者の足首に掴みかからんばかりの勢いで吠えた。
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逆上した男が警官に掴みかかろうとしたが、すぐに数人に取り押さえられた。
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