手酷い
てひどい
形容詞
標準
文例 · 用例
ただお伽めいた事のみ語って、自からその愚さを恥じて、客僧、御身にも話すまいが、や、この方実は、もそっと手酷い試をやった。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
三十分後、殊勳の二水夫に押へられたナポレオンが再び島のカヌーで船に連れ戻された時、眞先に彼は手酷い平手打を三つ四つ續けざまに喰はせられた。
— ――ミクロネシヤ巡島記抄―― 『環礁』 青空文庫
三十分後、殊勲の二水夫に押えられたナポレオンが再び島のカヌーで船に連れ戻された時、真先に彼は手酷い平手打を三つ四つ続けざまに喰わせられた。
— ――ミクロネシヤ巡島記抄―― 『環礁』 青空文庫
それについて内部の事情を知らない「世間」から氏はかなり手酷い攻撃を受けたが、私達は氏の如き感情に饒かな、理智に明るい人が、かうした道を取らなければならなかつた周囲の事情を先づ察しなければならない。
— 大正七(一九一八)年 『茶話』 青空文庫
それは、隨分手酷い反抗のあつたに不拘、飄然として風の如く此職員室に立ち現はれた人物が、五尺二寸と相場の決つた平凡人でなくて、實に優秀なる異彩を放つ所の奇男子であるといふ事だ。
— 石川啄木 『雲は天才である』 青空文庫
それは、随分手酷い反抗のあつたに不拘、飄然として風の如く此職員室に立ち現れた人物が、五尺二寸と相場の決つた平凡人でなくて、実に優秀なる異彩を放つ所の奇男子であるといふ事だ。
— 石川啄木 『雲は天才である』 青空文庫
ところが意外にも、それは貴女に依って手酷い、少しの同情もない、拒絶にあってしまったのでした。
— 菊池寛 『ある恋の話』 青空文庫
明日あたり突然と差押などを吃せられたら耐らんな」「余り蒲田が手酷い事を為るから、僕も、さあ、それを案じて、惴々してゐたぢやないか。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫