搭
搭
名詞
標準
文例 · 用例
ある軍人の話によると、重爆撃機には一キロのテルミットを千箇搭載し得るそうである。
— 寺田寅彦 『烏瓜の花と蛾』 青空文庫
また彼はプノンペンから自動車に搭乗して国境のゴム園に車をカンボジヤの原野、白鷺の飛ぶ直線道路を、水田に遊ぶ水牛のなかを疾走させた。
— 吉行エイスケ 『新種族ノラ』 青空文庫
二|本の煙筒に四|本檣の頗る巨大な船である、此度支那及び日本の各港へ向つての航海には、夥しき鐵材と、黄金眞珠等少なからざる貴重品を搭載して居る相で、其船脚も餘程深く沈んで見えた。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
勿論、外形に現れても何も審しい點はないが、少しく私の眼に異樣に覺えたのは、總噸數一千|噸位にしては其構造の餘りに堅固らしいのと、また其甲板の下部には數門の大砲等の搭載て居るのではあるまいか、其船脚は尋常ならず深く沈んで見える。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
勿論、魔の日魔の刻の因縁などは信ぜられぬが、老女が最後の一言、『弦月丸には、珍らしく澤山の黄金と眞珠とが搭載されて居ます、眞珠と黄金とが夥しく海上で集合と屹度恐る可き祟があります。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
浪の江丸とは、例の反古新聞に記されて居つた名で、はじめ、大佐の一行を此島へ搭せて來た一大帆前船、あゝ、あの船も、今は何かの理由で、此海岸にあらずなつたかと、私は窓の硝子越しに海面を眺めると、星影淡き波上には、一二|艘淋し氣に泛んで居る小端艇の他には、此大海原を渡るとも見ゆべき一艘の船もなかつた。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
且つ道庁の官吏は果して沿岸|何れの辺に屯して居るか、札幌の知人|何人も知らないのである、心細くも余は空知太を指して汽車に搭じた。
— 國木田独歩 『空知川の岸辺』 青空文庫
それは先日新聞社の催しで数名の知名の文士を北半日本のリレー飛行に搭乗させた、そのときの感想を話し合わさせるという趣向なのである。
— 寺田寅彦 『柿の種』 青空文庫