アンチモニー
アンチモニー
名詞
標準
antimony (Sb)
文例 · 用例
この海が夕方暮れてゆくとさらに黒さを増し、まるでアンチモニーを融かしたやうな、金屬的などつしりした色に變る。
— 海野十三(佐野昌一) 『南太平洋科學風土記』 青空文庫
和達さんというアンチモニーの匙を初めて拵えた半分商人で半分職人の人がよく来て、家では歓迎した。
— 高村光太郎 『回想録』 青空文庫
ダイオウ(rhubarb)粉、吐根の粉、アンチモニー粉(James's powder)、その他の効力が強い単純および複雑な医薬品の贋物が驚くべく大量に邪悪な商売で売られていることもまた、悪評がある。
— A TREATISE ON ADULTERATIONS OF FOOD, AND CULINARY POISONS 『食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)』 青空文庫
茶の間では細君がくすくす笑いながら、京焼の安茶碗に番茶を浪々と注いで、アンチモニーの茶托の上へ載せて、「雪江さん、憚りさま、これを出して来て下さい」「わたし、いやよ」「どうして」と細君は少々驚ろいた体で笑いをはたと留める。
— 夏目漱石 『吾輩は猫である』 青空文庫
久美子が湖水に身を沈める前に飲むことにしていた睡眠剤の小さなアンチモニーの容器だった。
— 久生十蘭 『肌色の月』 青空文庫
なんだろうと思いながら、とりだしてみると、アンチモニーの容器におさまったブロミディアの錠剤だった。
— 久生十蘭 『肌色の月』 青空文庫
隆が薪箱の中から拾ってきたアンチモニーの容器は、さっきのまま夜卓の上にある。
— 久生十蘭 『肌色の月』 青空文庫
「宇野久美子の装検をしたら、ジャンパーのかくしからこんなものが出てきたぜ」「なんです」「ブロミディア……普通にブロムラールといっているブロバリン系の催眠剤だ」 そういいながら、アンチモニーの小さな容器を手渡した。
— 久生十蘭 『肌色の月』 青空文庫
作例 · 標準
アンチモニーを使って文を作ってみた。
学生たちはアンチモニーについて学習した。
アンチモニーの使い方は難しい。
先生はアンチモニーの定義を説明した。