琳琅
りんろう
形容動詞
標準
文例 · 用例
この故に天然にあれ、人事にあれ、衆俗の辟易して近づきがたしとなすところにおいて、芸術家は無数の琳琅を見、無上の宝※を知る。
— 夏目漱石 『草枕』 青空文庫
とうてい言いあらわせないです」「琳琅※鏘として鳴るじゃないか」とむずかしい事を持ち出したのは独仙君であったが、誰も取り合わなかったのは気の毒である。
— 夏目漱石 『吾輩は猫である』 青空文庫
動坂から電車に乗って、上野で乗換えて、序に琳琅閣へよって、古本をひやかして、やっと本郷の久米の所へ行った。
— 芥川龍之介 『田端日記』 青空文庫
天祿琳琅書目 この時代の目録學は、一方に四庫提要の代表する、學問の源流と現在の學問の總知識を知るためのものがあり、他方には珍書の目録もあつた。
— 内藤湖南 『支那目録學』 青空文庫
乾隆帝は天祿琳琅書目を作つたが、これは朝廷の珍本の傳來等を書き、讀書敏求記を一層精細にしたやうなもので、藏書家の系圖を重んじ、藏書印なども寫してある。
— 内藤湖南 『支那目録學』 青空文庫
普通の目録學は四庫提要で、校勘學は天祿琳琅書目で代表させた。
— 内藤湖南 『支那目録學』 青空文庫
南岳を知るものの家秋に入つて草虫|琳琅の声を聴かざる処なし。
— 永井荷風 『礫川記』 青空文庫
唐本漢籍詩集の類は神田猿楽町の村口、日本橋通壱丁目の嵩山堂、麹町三丁目の磯部、下谷池の端の琳琅閣、本郷の文求堂なぞ専門なり。
— 永井荷風 『古本評判記』 青空文庫