物持ち
ものもち
名詞
標準
rich person
文例 · 用例
彼の魂の過去への物持ちが奔逸な現実的な近代主義に打克つことができなかった。
— 吉行エイスケ 『地図に出てくる男女』 青空文庫
代々魚問屋で相当な物持ちだったが、父親の代に没落した。
— 織田作之助 『俗臭』 青空文庫
私はあの人に説教させ、群集からこっそり賽銭を巻き上げ、また、村の物持ちから供物を取り立て、宿舎の世話から日常衣食の購求まで、煩をいとわず、してあげていたのに、あの人はもとより弟子の馬鹿どもまで、私に一言のお礼も言わない。
— 太宰治 『駈込み訴え』 青空文庫
彼の主人たる此の島の第一|長老はパラオ地方――北は此の島から南は遠くペリリュウ島に至る――を通じて指折の物持ちである。
— 幸福 『南島譚』 青空文庫
ほかに地所|家作なども持っていて、町内でも物持ちの一人にかぞえられ、何の不足もない身の上であったが、ただひとつの不足――というよりも、一つの大きい悲しみは娘お元のゆくえ不明の一件であった。
— 岡本綺堂 『鼠』 青空文庫
また、田舍の物持ちの細君らしい四十五六の、顏の見ツともない婦人が來た。
— 發展 『泡鳴五部作』 青空文庫
攘夷の軍用金を口実にして、物持ちの町家をあらし廻るのは此の頃の流行で、麻疹と浪士は江戸の禁物であった。
— 異人の首 『半七捕物帳』 青空文庫
世界終る時、地上一切の物ことごとくこの猴の所有となる(スキートおよびブラグデン著『巫来半島異教民族篇』巻二、頁二一〇)というが、いかな物持ちとなっても世界が滅びちゃ詰まらないじゃないか、このブロク(椰子猴、学名マカリス・ネメストリヌス)についてマレー人の諺に「猴に裁判を乞う」というがある。
— 猴に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
作例 · 標準
あの家は代々続く物持ちで、蔵の中には高価な骨董品が眠っているらしい。
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彼は謙遜しているが、実際にはかなりの物持ちで複数の不動産を所有している。
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土地を売って急に物持ちになった彼は、生活ぶりが派手になった。
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標準
taking good care of things
作例 · 標準
彼は物持ちが良いので、学生時代に買った鞄を今でも大切に使っている。
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お父さんは本当に物持ちが良くて、三十年以上前の時計がまだ現役で動いている。
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物持ちが良い秘訣は、こまめに手入れをして無理な使い方をしないことだ。
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