回を重ねる
かいをかさねる
表現動詞-一段
標準
to advance (as of a baseball game)
文例 · 用例
然し回を重ねるにつれて、放埒の度は段々はげしくなつた。
— 梶井基次郎 『奎吉』 青空文庫
この会が段々と育って行くにつけて次第に会員も多くなり、絵画、彫刻はもとより、蒔絵、金工等の諸家をも勧誘して入会させることにし回を重ねるごとに発展して行ったのであった。
— 竜池会の起ったはなし 『幕末維新懐古談』 青空文庫
まことに回を重ねることここに十回、今度こそはようように待たれたむっつり右門の太刀のさばきに接しられそうな形勢となりましたが、剣もまたその心をくんでか、細身二尺三寸の玉散る刃は、ほのめく短檠の下に明皎々と銀蛇の光を放って、見るから人の生き血に飢えているもののごとき形相でありました。
— 耳のない浪人 『右門捕物帖』 青空文庫
そして私の先々代が、餠を搗くことも得意だといふほどのお蕗の腕力にねぢ伏せられて、否応なく灸を据えられて、漸く病ひを治したといふことであつたが、三七、二十一日の間もそれを続けたら(最初の二三回が最も苦痛を強ひられ、回を重ねるに従つて痛痒は減ずる左うだが――)大概の神経などは麻痺するのが道理ではあらう。
— 牧野信一 『剥製』 青空文庫
そうして、彼は、回を重ねるに従って常に一夜の肉体を捜し得た。
— 横光利一 『日輪』 青空文庫
牛も回を重ねるに従い次々に猛烈な奴が跳び出した。
— 野上豊一郎 『闘牛』 青空文庫
六十二回六十三回、回を重ねるにしたがってどうしても期日がくれば十円払わなくては気が済まないようになる。
— 夏目漱石 『吾輩は猫である』 青空文庫
それは店員一同が差別なく雑然として食卓につき、弁当を食べるという簡単なことであるけれど、回を重ねるに従って、腰の掛けようからお箸の持ち方まで、一々誰が指図するでなく自ずと心持から整って、静かに行儀よく行われるようになり、残しても御飯とお菜とを別々に綺麗にのこす。
— ――所信と体験―― 『一商人として』 青空文庫
作例 · 標準
試合は回を重ねるごとに熱気を帯びていった。
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交渉は回を重ね、ようやく合意に近づいた。
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彼女は稽古を回を重ねるうちに、目覚ましい上達を見せた。
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研究発表会は回を重ねて今年で10回目になる。
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