方外
ほうがい
名詞
標準
文例 · 用例
彼等の貧乏時代は、茶屋の掛行燈など引受け、がむしやらに雑用稼ぎをして、見られたざまではなかつたのを、この頃はすつかり高くとまり、方外の画料を貪る。
— 岡本かの子 『上田秋成の晩年』 青空文庫
線が全然切れてしまわず、片一方外れているだけで、加減すると、巧く、外れた場所にヒッツクのである。
— 織田作之助 『俗臭』 青空文庫
ちと処方外の療治だがね、同じ葡萄酒でも薬局で喇叭を極めると、何となく難有味が違って、自ら精神が爽快になります。
— 泉鏡花 『沼夫人』 青空文庫
廓の抱妓の慣例として、色はきっと売らさぬ代り、芸事にかけてはいかなる手段をもって仕込んでも差し支えはない、少々痛いおもいをさせてもという口約束をしたのであるから、そのせたげようと云ったら方外な。
— 泉鏡花 『湯島詣』 青空文庫
南方外国や支那から、おもしろい器物を取寄せたり、また古渡の物、在来の物をも珍重したりして、おもしろい、味のあるものを大に尊んだ。
— 幸田露伴 『骨董』 青空文庫
南方外国や支那から、おもしろい器物を取寄せたり、又古渡の物、在来の物をも珍重したりして、おもしろい、味のあるものを大に尊んだ。
— 幸田露伴 『骨董』 青空文庫
お葉は一人|炬燵に入りながら、夕方外を歩いて來たことを考へた。
— 素木しづ子 『三十三の死』 青空文庫
然し全體としてはさう方外の儲けにもならなかつたので、大資本家からして段々引き締まる樣になり、人|委せではなく、自分身づから直接に建て網の監理をする樣になつた。
— 斷橋 『泡鳴五部作』 青空文庫