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石榴口

ざくろぐち
名詞
1
標準
文例 · 用例
その頃の湯風呂には、旧式の石榴口と云うものがあって、夜などは湯煙が濛々として内は真っ暗。
岡本綺堂 綺堂むかし語り 青空文庫
石榴口には花鳥風月もしくは武者絵などが画いてあって、私のゆく四丁目の湯では、男湯の石榴口に水滸伝の花和尚と九紋龍、女湯の石榴口には例の西郷桐野篠原の画像が掲げられてあった。
岡本綺堂 綺堂むかし語り 青空文庫
その頃の湯風呂には、旧式の石榴口というものがあって、夜などは湯烟が濛々として内は真暗。
岡本綺堂 思い出草 青空文庫
石榴口には花鳥風月もしくは武者絵などが画いてあって、私のゆく四丁目の湯では、男湯の石榴口に『水滸伝』の花和尚と九紋龍、女湯の石榴口には例の西郷・桐野・篠原の画像が掲げられてあった。
岡本綺堂 思い出草 青空文庫
江戸の名ごりのような石榴口の残った湯屋はこの町からほど遠くないところにある。
第二部下 夜明け前 青空文庫
朱塗りの漆戸、箔絵を描いた欄間なぞの目につくその石榴口をくぐり、狭い足がかりの板を踏んで、暗くはあるが、しかし暖かい湯気のこもった浴槽の中に身を浸した時は、ようやく半蔵も活き返ったようになった。
第二部下 夜明け前 青空文庫
その頃のお湯屋は、長方形の湯槽の上に石榴口といって、押入じみた形のものがあって、児雷也とか、国姓爺とか、さまざまの絵が濃い絵具で画いてあり、朱塗の二、三寸幅の枠が取ってあって、立籠る湯気が雫となって落ちています。
小金井喜美子 鴎外の思い出 青空文庫
誰も居ないのかえ、気楽ねえ」 そんな事を言いながら、着物を脱いで、少し乾いた流しを爪先歩きに石榴口から静かに入りました。
血潮の浴槽 銭形平次捕物控 青空文庫