箇国
かこく
名詞
標準
文例 · 用例
エエ面倒な奴、一かたまり引ッコ抜いて終え、と天下整理の大旆の下に四十五箇国の兵を率いて攻下ったのが小田原陣であったのだ。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
ウム、如何にも、いやしくも将門、刹帝利の苗裔三世の末葉である、事を挙ぐるもいはれ無しとはいふ可からず、いで先づ掌に八箇国を握つて腰に万民を附けん、と大きく出た。
— 幸田露伴 『平将門』 青空文庫
だから将門が火の手をあげると、八箇国はべた/\となつて、京では七|斛余の芥子を調伏祈祷の護摩に焚いて、将門の頓死屯滅を祈らせたと云伝へられて居る。
— 幸田露伴 『平将門』 青空文庫
八箇国を一月ばかりに切従へられて、七|斛の芥子を一七日に焚いたなぞは、帯紐の緩み加減も随分|太甚しい。
— 幸田露伴 『平将門』 青空文庫
彼は、たゞ六十六箇国|総追捕使、もしくは征夷大将軍として、兵馬の権を握ることに専心した。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
「その代りには、領土一箇国を拝領いたしたいもので。
— 薄田泣菫 『艸木虫魚』 青空文庫
このやうに一国一城よりも、骨肉の生命よりも、茶器の価値が重く見られた時代ですから、名器の発見は、その大名にとつては、所領一箇国の加増といふことにもなりました。
— 薄田泣菫 『小壺狩』 青空文庫
ところが、今言つた聯合七箇国は東西両半球を代表してゐるので、この数は当然二つに割られなければならぬ。
— 大正六(一九一七)年 『茶話』 青空文庫