佃
つくだ異読 てん
名詞頻度ランク #32834 · 青空 1113 例
標準
cultivated rice field
文例 · 用例
橋の下流、佃島石川島月島の一大島をなして横たはるあり。
— 幸田露伴 『水の東京』 青空文庫
船松町佃島の間には渡船場あり。
— 幸田露伴 『水の東京』 青空文庫
佃島と月島との間、及び月島六丁目と七丁目との間に各※小渠ありて、本澪の方と上総澪の方との間の往来の便とす。
— 幸田露伴 『水の東京』 青空文庫
たゞ○下田川と称する名称のことを未だ説かざりしが、明治以前の雑書に時に下田川の名を記すものは、別に一水の流れをなすありて下田川と呼ぶところあるにはあらず、実に永代橋下流即ち隅田川本流の佃島近きところを指していへるのみ。
— 幸田露伴 『水の東京』 青空文庫
されば大川の水のおのづからに土砂を流出するもの、極めて自然の状態をなして遠浅の海底を形づくるが中に、佃島の東の本澪の遠く南品川の沖に達すると、佃島西の上総澪の月島下流に至るとの二線がやゝ深き水路をなすあるのみ、岩礁の伏在するもなく、特別の潮路の去来するもなし。
— 幸田露伴 『水の東京』 青空文庫
その一方ではまた、自分の田舎では人間の食うものと思われていない蝗の佃煮をうまそうに食っている江戸っ子の児童もあって、これにもまたちがった意味での驚異の目を見張ったのであった。
— 寺田寅彦 『コーヒー哲学序説』 青空文庫
「朝 ヌク飯三ワン 佃煮 梅干 牛乳一合ココア入リ 菓子パン 塩センベイ……」こういう記事が毎日毎日繰り返される。
— 寺田寅彦 『備忘録』 青空文庫
問屋は、大六、大京、小川久、佃勝、西辰、ちくせん――など幾軒もある、と後に聞いた。
— 泉鏡太郎 『深川淺景』 青空文庫
作例 · 標準
昔はこの辺り一面が広大な佃で、秋になると黄金色の稲穂が波打っていたという。
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佃を潤すための細い用水路には、小さなメダカやアメンボがのどかに泳いでいる。
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「私の家は代々この佃を守り続けてきたんだ」と、日焼けした農家の主人が胸を張った。
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ウィキペディア
佃(つくだ)は、中世日本の荘園公領制において、荘園領主や荘官・地頭らによる直営田をいう。年貢や公事の賦課が免除され、収穫物をすべて領主が収取した。手作・用作・正作・門田とも。本家・領家など上級領主による直営田を佃とし、荘官・地頭など下級領主によるものを正作・用作として区分することもあるが、中世当時は必ずしも明確に区分されていたわけではなかった。
出典: 佃 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0