手懸け
てかけ
名詞
標準
文例 · 用例
磨き粉の買い出しから、子供の pipi の始末まで、はるばる巴里から手懸けに来るとは、なんたる因果、身の不仕合せ。
— 八人の小悪魔 『ノンシャラン道中記』 青空文庫
これによって少なくも有益な暗示を得、また将来研究すべき事項に想い到るべき手懸りを得るのではあるまいか。
— 寺田寅彦 『地震雑感』 青空文庫
御存じの烈しい流で、棹の立つ瀬はないですから、綱は二条、染物をしんし張にしたように隙間なく手懸が出来ている。
— 泉鏡花 『薬草取』 青空文庫
さあ、もう一人……行方の知れない方ですが…… またこれが貴僧、家を越したとか、遠国へ行ったとかいうのなら、いくらか手懸りもあるし、何の不思議もないのですが、俗に申します、神がくしに逢ったんで、叔母はじめ固くそう信じております。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
のみ、手懸りは何にも無い。
— 泉鏡太郎 『神鑿』 青空文庫
『何しろ、最う些と手懸りの出来るまで其は見合はせやう。
— 泉鏡太郎 『神鑿』 青空文庫
野を越え山を越え処々方々を探し求めたが、更に手懸りがない。
— 押川春浪 『月世界競争探検』 青空文庫
「やッ※ 手懸りがあった。
— 押川春浪 『月世界競争探検』 青空文庫