釣殿
つりどの
名詞
標準
buildings on the east and west side of the southern pond (in traditional palatial-style architecture)
文例 · 用例
式場の席が足りないために、あとから来て帰って行こうとする大学生のあるのを聞いて、源氏はその人々を別に釣殿のほうでもてなした。
— 乙女 『源氏物語』 青空文庫
東の釣殿へはこちらの若い女房が集められてあった。
— 胡蝶 『源氏物語』 青空文庫
暮れかかるころに「皇※」という楽の吹奏が波を渡ってきて、人々の船は歓楽陶酔の中に岸へ着き、設けられた釣殿の休息所へはいった。
— 胡蝶 『源氏物語』 青空文庫
それから、京極の宿所の釣殿や、鹿ヶ谷の山荘の泉石のたたずまいなどが、髣髴として思い出される。
— 菊池寛 『俊寛』 青空文庫
馬場殿と南の釣殿などは危険に思われます」 などと主人に報告して、下人にはいろいろな命令を下していた。
— 野分 『源氏物語』 青空文庫
南東の釣殿へ続いた廊の室を奏楽室にして、山の南のほうから舞い人が前庭へ現われて来る間は「仙遊霞」という楽が奏されていた。
— 若菜(下) 『源氏物語』 青空文庫
後には、中門も、東西に開き、泉殿・釣殿を左右に出す様に、相称形を採る様になつたが、古くはどちらかに一つ、地形によつて造られて居たものと思はれる。
— ――序説として―― 『唱導文学』 青空文庫
こんどの上洛は安房から出た砂金や、土産の鹿毛や、少からぬ土産があったので、泰文は保平の親子を釣殿に住ませ、下にもおかぬような歓待をしたが、側女の白女が曹司へ出てとりもちをしているうちに、どこか野趣をおびた、保嗣の公達|振にうたれてもの思いに耽けるようになった。
— 久生十蘭 『無月物語』 青空文庫
作例 · 標準
ゲストはしばしば、優雅な釣殿から池の景色を楽しみました。
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その皇居の庭園には、貴族が集まる古典的な釣殿がありました。
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釣殿からは、池で悠々と泳ぐ鯉を眺めることができました。
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