つるべ打ち
つるべうち
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
firing in rapid succession
文例 · 用例
近ごろでは仕掛け花火を主にするやうだが、河畔に集る人にはそれでよいが、全市を飾る、兩國の川開きなら、何處のビルヂングの窓からでも眺められる、遠景をおもんばかつた、とても雄大な火傘が、つるべ打ちにうちあげられて、空を飾るのが近代都市美の上からいつても本當だと思ふ。
— 長谷川時雨 『花火と大川端』 青空文庫
伝統の歌舞妓と橋渡しの杜絶した近代劇をつるべ打ちに興行した二代目左団次は、彼の手本と謂へば謂ふべき人である。
— ――中村魁車を誄す―― 『街衢の戦死者』 青空文庫
すると、六人の水兵は彈丸を籠め直して、つるべ打ちに、思ふまゝに彼等を倒した。
— PECHEURS D'ISLANDE 『氷島の漁夫』 青空文庫
ヒューッ、ヒューッ、とつづけざまにおちてくる光――「いたッ、犬走りだ」 と頭のうえで声がしたとたんに、光をたよりに、バラバラと、つるべうちに射てきた矢のうなり、――鉄砲のひびき。
— 吉川英治 『神州天馬侠』 青空文庫
いったい、この厄介者をなんに利用しようとするのか、むんずと横脇にひっかかえて馬の鞍壺にとびあがり、つるべうちの鉄砲を聞きながして、人無村から闇の裾野へ、まッしぐらに、逃げおちてしまった。
— 吉川英治 『神州天馬侠』 青空文庫
つるべうちにぶっぱなした銃火の轟音は二|倍になってきこえた。
— 吉川英治 『神州天馬侠』 青空文庫