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半衿

はんえり
名詞
1
標準
neckpiece (on a kimono)
文例 · 用例
彼女は俸給のほとんど全部を親に取りあげられ、半衿一つ白粉一|壜買うにも並々ならぬ苦心があり、いつも身綺麗にしている芸者の身の上が羨ましくなり、縹緻もまんざらでないところから、時々そんな気持になることもあった。
徳田秋声 縮図 青空文庫
大河まで持ち出して行って、バケツで水を汲みあげるのが面倒くさく、じかに流れで濯いだりして、襦袢や浴衣を流したりしていた銀子も、それを重宝がりお礼に金を余分に包んだり、半衿や袖口などを買ってやったりしていた。
徳田秋声 縮図 青空文庫
それから半衿のかかった着物を着た、お茶屋のねえさんらしいのが、なにか近所へ用たしにでも出たのか、小走りにすれ違った。
森鴎外 普請中 青空文庫
毛手柄の丸髷に、珊瑚珠の根掛をして、黒繻子の半衿を掛けた大島紬の綿入の上へ、古くなつたお召の絆纏をはおつて、七釐の前にしやがんでゐたのが、違ひますよと云つて、けぶたさうに蹙めた顏をこちらへ向けましたの。
森林太郎 身上話 青空文庫
冬は半衿の掛かった銘撰か何かを着ている。
森鴎外 ヰタ・セクスアリス 青空文庫
でも、また黒い半衿が似合ふ子となりました。
一名――煙草蒐集家の奇禍 火の点いた煙草 青空文庫
千世子は買って置きの銘仙の反物と帯止と半衿を紙に包んで外に金を祝儀袋へ入れた時それを持ち出すのが辛い様な気がした。
宮本百合子 蛋白石 青空文庫
それは、明治二十何年という時代、三宅花圃、田沢稲舟などという婦人が、短篇小説を当時の文芸倶楽部にのせた時、出版書店は御礼として半衿一かけずつを呈上したということである。
宮本百合子 文学における今日の日本的なるもの 青空文庫
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半衿(はんえり)とは、和服用の下着である襦袢に縫い付ける替え衿のこと。

出典: 半衿 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0