明を失う
めいをうしなう
表現動詞-五段-ウ行
標準
to lose one's eyesight
文例 · 用例
取りあえず鎮痛剤としてモルヒネを注射して置きましたが、あくる日、S教諭が診察すると、右眼の視力は全々なくなってしまい、左の方もかすかな痛みがあって、視力に変りないけれど、至急に右眼を剔出しなければ両眼の明を失うと患者に宣告したのであります。
— 小酒井不木 『痴人の復讐』 青空文庫
けだし社会一般の習俗に制せられて、醜を醜とするの明を失うたるものにして、あるいはこれを評し有心故造の罪にあらず、無心に悪を犯すの愚というも可ならん。
— 福沢諭吉 『日本男子論』 青空文庫
心の好き嫌いと物の善悪を混同する者は実際を見る明を失う。
— 新渡戸稲造 『自警録』 青空文庫
短歌は南北朝に入つて、再、前途の光明を失うてしまうた。
— 万葉集以後の歌風の見わたし 『短歌本質成立の時代』 青空文庫
それと似て、ダリアは左眼の明を失うと同時に、右眼の視力が急に異常な鋭敏さを増加した。
— 海野十三 『赤外線男』 青空文庫
明を失うてから久しいこと、切れの長い眼の底に真珠のような光を沈めて、甲源一刀流の名代の、例の音無しに構えて、じっと相手を見据えて、毛骨みな寒い、その眼の色の冴えを見ることがありませんでした。
— 小名路の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
天下|一人の公正なる人格を失うとき、天下一段の光明を失う。
— 夏目漱石 『野分』 青空文庫
換言すれば、人の死後はその霊魂永く暗黒に帰し、土石と同様に意識の光明を失うに相違ない。
— 井上円了 『通俗講義 霊魂不滅論』 青空文庫
作例 · 標準
過労が原因で、彼はついに明を失ってしまった。
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事故で負った傷が原因で、一部の視力を失うことになった。
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「もう、何も見えない…」と、彼は絶望に打ちひしがれ、明を失ったことを悟った。
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