顔付き
かおつき
名詞
標準
文例 · 用例
顔付きにも似合わねえ野郎だ!
— 葉山嘉樹 『乳色の靄』 青空文庫
どこともなく陰鬱な顔付きをして。
— 葉山嘉樹 『工場の窓より』 青空文庫
昔の先生の講義の口振り顔付きまでも思い出されるので驚いてしまった。
— 寺田寅彦 『徒然草の鑑賞』 青空文庫
「ハイ」とお光は下て来て自分を見て、「オヤ兄様」と言ったが笑いもせず、唯だ意外という顔付き、その風は赤いものずくめ、どう見ても居酒屋の酌婦としか受取れない。
— 国木田独歩 『酒中日記』 青空文庫
」お母さんは、タネリの顔付きを見て、安心したように、またこならの実を搗きはじめました。
— 宮沢賢治 『タネリはたしかにいちにち噛んでいたようだった』 青空文庫
「そりゃ、そうに違いありませんけれど、やっぱりたかが金魚ですからね」 すると真佐子は漂渺とした顔付きの中で特に煙る瞳を黒く強調させて云った。
— 岡本かの子 『金魚撩乱』 青空文庫
和金の清洒な顔付きと背肉の盛り上りを持ち胸と腹は琉金の豊饒の感じを保っている。
— 岡本かの子 『金魚撩乱』 青空文庫
ふだん無頓着をよそおっている逸作も、このときだけは、妙に凄い顔付きになっていった。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫