お麩
おふ
名詞
標準
wheat gluten (usu. steamed or baked)
文例 · 用例
精養軒は美味いのであり、おふくろのオムレツは不美味いのである?
— 中原中也 『よもやまの話』 青空文庫
だが、何処の国にもおふくろのオムレツみたいに、それがゲエテ、ダンテとばかり輝かしくはないまでも、納得の行く詩人といふものはゐるものである。
— 中原中也 『よもやまの話』 青空文庫
此の事は何時か又具体的に詳しく書かうと思つてゐるが、斯の如き飜訳界の偏頗ぶりも、向後追々改まつてゆくとすれば、今度はおふくろのオムレツの番となることだらうと思ふのである。
— 中原中也 『よもやまの話』 青空文庫
」と言つて噴き出し、「おふざけでない。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
」と狸は、たちまち眼をかがやかして、「おれが三つの時、おふくろが鮒を一匹捕つて來ておれに食べさせてくれた事があつたけれども、あれはおいしい。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
子供は、そこで、おふくろが、どつかから貰ひ水してあるバケツに飛びつく。
— 葉山嘉樹 『井戸の底に埃の溜つた話』 青空文庫
自分の家の井戸の底には、埃が溜つてゐる事も何も忘れ去つて、泥んこの水の中を、四つん匍ひになつて匍ひ廻り、こねまはして、「水が飲みたあい」と怒鳴りながら帰つた時は、おふくろが、洗濯を思ひ出さざるを得ない、悪鬼羅刹の形相に化し終つてゐるのである。
— 葉山嘉樹 『井戸の底に埃の溜つた話』 青空文庫
おふくろの方では、水を飲ませといてから殴るのであるから、充分に思ひやりのある処置と信じてゐるのだらうが、殴られる子供の側になつて考へると、何のために、母親が自分を殴るのか、見当がつかないものだから、その抗議として、死にもの狂ひに、あらん限りの悲鳴を上げるのである。
— 葉山嘉樹 『井戸の底に埃の溜つた話』 青空文庫
作例 · 標準
例句