来的
らいてき
名詞
標準
文例 · 用例
自然形式といえば、いわゆる「象徴的感情移入」の形で自然界に自然象徴を見る場合、たとえば柳や小雨を「いき」と感ずるごとき場合をも意味し得るが、ここでは特に「本来的感情移入」の範囲に属する身体的発表を自然形式と考えておく。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
それで芸術家が神来的に得た感想を表わすために使用する色彩や筆触や和声や旋律や脚色や事件は言わば芸術家の論理解析のようなものであって、科学者の直感的に得た黙示を確立するための論理的解析はある意味において科学者の技巧とも見らるべきものであろう。
— 寺田寅彦 『科学者と芸術家』 青空文庫
その時に自分は全く神来的に「孕のジャンはこれだ」と感じた。
— 寺田寅彦 『怪異考』 青空文庫
購読者からの代金の受け取りや、作り手への決済に対応できないため、当面は無料のものと利用者の自主的な代金支払いを期待するブックに限るけれど、将来的には販売も進めていく。
— 富田倫生 『本の未来』 青空文庫
こうした原則を据え、著作権の保護期間を過ぎた作品を可能な限り素早く電子化して共有できるようにするという将来的な目標を定めて、ハートはプロジェクトを進めていきました。
— 富田倫生 『本の未来』 青空文庫
「力」の方が原始的で、正義の方は却て転来的であるといふ事も忘れた。
— 夏目漱石 『点頭録』 青空文庫
このものは本来的な運命ではなく、寧ろ非本来的な運命であり、本来的な運命はデモーニッシュなものである。
— 三木清 『ゲーテに於ける自然と歴史』 青空文庫
アナンケーも固より運命のひとつの形態であるが、然しそれは非本来的な運命の形態であつて、本来的な運命即ちデモーニッシュなものの形態ではないのである。
— 三木清 『ゲーテに於ける自然と歴史』 青空文庫