衆怨
しゅうえん
名詞
標準
文例 · 用例
そこで屹となって、襟を合せて、枕を仕かえて、気を沈めて、「衆怨悉退散、」 と仰向けのまま呪すと、いくらか心が静まったと見えて、旅僧はつい、うとうととしたかと思うと、ぽたり、と何か枕許へ来たのがある。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
その腕を長く、つき反らして擦りながら、「衆怨悉退散。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
(衆怨の府の田沼様だ、こういううちこわしのある夜などは、どこへも出ずに屋敷にいて、多少恐怖も感じていよう。
— 国枝史郎 『血煙天明陣』 青空文庫
また、幇間流のお家元強い敵にはお止流 などと落書したり、衆怨集財 と呪ったり、そのほか辛辣な悪口や呪咀が、消しても消しても、何者かが書きちらして行った。
— 吉川英治 『柳生月影抄』 青空文庫