相念
そうねん
名詞
標準
文例 · 用例
○相念はぬ人を思ふは大寺の餓鬼の後にぬかづく如し 〔巻四・六〇八〕 笠女郎 笠女郎が家持に贈ったものである。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
厚く労をねぎらひたまひ、実に大どかに御親愛をよせ給うてゐる御心は、比類なく、とくに「掻き撫でぞ労ぎたまふ、うち撫でぞ労ぎたまふ」といふ御言葉に、君臣相念の御思ひはきはまれりと申し上げねばならぬ。
— 龜井勝一郎 『君臣相念』 青空文庫
君臣相念、君臣相聞の、この暖く生々した情熱が、涸枯するか、政治的な謀略によつて蔽はれるか、固くるしい形式主義のため歪められるか、或は党派的に独占されるか、このいづれかの場合に国民は不幸なのではなからうか。
— 龜井勝一郎 『君臣相念』 青空文庫
千二百年の古、大仏殿の前に舞楽をめで給ひつゝ君臣相念した旺んな日を私は想像し、激しい郷愁のごとき感情に襲はれたのである。
— 龜井勝一郎 『君臣相念』 青空文庫
日本人のみが知る政治を超えた君臣相念の世界の現出である。
— 龜井勝一郎 『君臣相念』 青空文庫