翩翻
へんぽん
形容詞-たる副詞-と
標準
fluttering (flag, etc.)
文例 · 用例
後白浪に海の方、紅の母衣翩翻として、青麦の根に霞み行く。
— 泉鏡花 『春昼後刻』 青空文庫
青空の中に翩翻として橙色の旗が翻っているマキアベリイ理想映画会社について。
— 渡辺温 『十年後の映画界』 青空文庫
港の裏山には、我々が曾て空想した通りの、橙色の旗が翩翻として青空に翻っています。
— 渡辺温 『十年後の映画界』 青空文庫
今の科學博物館がある近所で、その高い屋根の上には、赤地に白く PANORAMA と書いた旗が、葉櫻の陰に翩翻としてゐた。
— 萩原朔太郎 『宿命』 青空文庫
手首からすぐ丸い掌がつき、掌から申訳ばかりの蘆の芽のような指先が出ているかの女のこどものような手が、意外に翩翻と翻って、唄につれ毬をつき弾ませ、毬を手の甲に受け留める手際は、西洋人には珍しいに違いなかった。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
行啓の名残で、黄や赤や紫や青やの万国旗が此処でもまだ翩翻としているその下を、薄い翅のかがやく蜻蛉や蝶々の番いが、地にすれすれに流れたり縺れ飛んだりしていた。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
市場に 街頭に私は太鼓をとどろと鳴らす紅い上衣を着て私の行くところ頭上にリボンは翩翻と靡く。
— 中島敦 『光と風と夢』 青空文庫
さてまた団子坂の景況は、例の招牌から釣込む植木屋は家々の招きの旗幟を翩翻と金風に飄し、木戸々々で客を呼ぶ声はかれこれからみ合て乱合て、入我我入でメッチャラコ、唯|逆上ッた木戸番の口だらけにした面が見える而已で、何時見ても変ッた事もなし。
— 二葉亭四迷 『浮雲』 青空文庫
作例 · 標準
大漁旗を翩翻と翻しながら、漁船の群れが港へと帰ってきた。
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山頂に到達した登山隊は、強風の中で翩翻とひるがえる国旗を誇らしげに見つめた。
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応援団が掲げる巨大な団旗が、秋空の下で翩翻と舞っている。
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