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立て膝

たてひざ
名詞動詞-サ変
1
標準
sitting with one knee drawn up
文例 · 用例
『幸ちゃん今日はどうかしているよ』とお神さんは言ったが、先生別に返事をしないで立て膝をしながらお神さんの手元をながめていた。
国木田独歩 郊外 青空文庫
部屋の中にいながら長い釣竿を出して小さい池に向って立て膝をして綸を垂らしています。
岡本かの子 生々流転 青空文庫
ちょっと間を置いて、父の手から竿はぽたりと落ち、ぎごちない立て膝はきちんと坐り直され、左手を内懐へ入れたいつもの父の坐り方になりました。
岡本かの子 生々流転 青空文庫
」 いつもは膳と飯櫃を置いて、すぐに立ちさる伊佐子さんが、今夜は入口に立て膝をしたままで又話しかけました。
岡本綺堂 白髪鬼 青空文庫
大籬に育てられた彼女は、浮世絵に描かれた遊女のようにしだらのない立て膝をしてはいなかったが、疲れたからだを少しく斜にして、桐の手あぶりの柔かいふちへ白い指さきを逆むきに突いたまま、見るともなしに向うの小さい床の間を見入っていた。
岡本綺堂 箕輪心中 青空文庫
葉子はいたずら者らしくひとり笑いをしながら立て膝をしてみたが、それには自分ながら気がひけたので、右足を左の腿の上に積み乗せるようにしてその足先をとんびにしてすわってみた。
有島武郎 或る女 青空文庫
立て膝の蹴出しも淫らがましく、プカリプカリと長煙管を操っていた、あの許し難き女スリでした。
身延に現れた退屈男 旗本退屈男 第六話 青空文庫
その血刀ひっさげたまま千之介は、隣りつづきの林田門七のお長屋目ざしつつ駈け出すと、物をも言わず躍り入りざま、そこに今別れたばかりの門七が立て膝し乍ら、灯りに油をさしていたのを見かけてあびせかけた。
佐々木味津三 十万石の怪談 青空文庫
作例 · 標準
彼は静かな和室で、立て膝をついて遠くの庭園を眺めながら、独り静かに物思いに耽っていた。
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時代劇の悪役が、座敷で立て膝をしながら不敵な笑みを浮かべる演技に、観客は思わず引き込まれた。
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「あら、そんなところで立て膝をついて。何か深刻な悩み事でもあるのかい?」と叔母が声をかけた。
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