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濁らす

にごらす
動詞
1
標準
文例 · 用例
お君はときどき軽部の愛撫から受けた官能の刺戟を想い出し、その記憶の図を瞼に映して頭を濁らすのだったが、そのたびに、ひそかな行為によって自ら楽しむ所があった。
織田作之助 青空文庫
總て卑くき地は濕氣を生じ空氣を穢がす事多く、掃除不行屆なれば種々のものより腐敗氣を出し又空氣を濁らす故に、高き地面に家作し懇に掃除して清潔に棲ふを以て養生の第一とす。
福澤諭吉 養生の心得 青空文庫
焼酎、日本酒、安ウイスキー、その混合の毒にもあたり気味だし、頭脳を明晰にする筈の薬剤の作用も、重複すれば却って頭を濁らすらしい。
豊島与志雄 或る作家の厄日 青空文庫
果ては肝癪を起して、井の底を引掻き廻すと、折角の清水を濁らすばかりで、肝腎の柄杓は一向上らぬ。
徳冨健次郎 みみずのたはこと 青空文庫
日本の水を濁らすな坂口安吾 アジア大会に日本の水泳選手が参加しなかったから水泳競技がないのかと思ったら、やっぱり、あるんだね。
坂口安吾 日本の水を濁らすな 青空文庫
青扇がほんとうにいま芽が出かかっているものとすれば、屋賃などのことで彼の心持ちをにごらすのは、いけないことだ。
太宰治 彼は昔の彼ならず 青空文庫