買い言葉
かいことば
名詞
標準
retort (to an insult, jeer, etc.)
文例 · 用例
双方が次第に云い募って、角兵衛が『貴様も小屋の代人で出て来たからは、どうして俺たちの顔を立てるか、その覚悟はあるだろう』と云うと、岩蔵の方でも『知れたことだ、おれの首でもやる』と売り言葉に買い言葉、根が乱暴な連中だから堪まりません。
— 唐人飴 『半七捕物帳』 青空文庫
売り言葉に買い言葉、いくらでも書くつもり。
— 太宰治 『如是我聞』 青空文庫
いわゆる売り言葉に買い言葉にて、はてしもあらず。
— 福沢諭吉 『学問のすすめ』 青空文庫
「妾の嫌いななア持って廻って、厭がらせの散々ッ腹、出て行けがしにあつかわれることさ」「そうか」 と売り言葉に買い言葉――いやそれ以上にいい機会だ、こんな時ズバリとやってしまえ!
— 国枝史郎 『血煙天明陣』 青空文庫
「そなたこそ、日本一のおろか者よ」 こうなれば、売り言葉に買い言葉である。
— 第十一巻 『現代語訳 平家物語』 青空文庫
時折、売り言葉に買い言葉の花を咲かせると、奴等は仲間を集めて帰りを待っている。
— 佐々木邦 『ある温泉の由来』 青空文庫
なぜと云うに、之は文学主義という非難の言葉に対する善後策として出て来たもので、私なども数年前から文学主義の指摘を続けているが、最近になってやっとその善後策としての科学主義という買い言葉が通用し始めるようになった。
— 戸坂潤 『ひと吾を公式主義者と呼ぶ』 青空文庫
」 売り言葉に買い言葉。
— 野村胡堂 『胡堂百話』 青空文庫