戦利
せんり
名詞
標準
文例 · 用例
わたしは力の戦利を感ずる。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
其の内には随分沢山のものがナポレオンの戦利品だそうです。
— 岡本かの子 『母と娘』 青空文庫
相手もピータソンの姿を見て逃げ去り、ピータソンだけが喧嘩の現場に残されたのだが、同時に戦利品として、このひしゃげた帽子と、文句のつけようもないクリスマスの鵞鳥を一羽手に入れたというわけだ。
— THE ADVENTURE OF THE BLUE CARBUNCLE 『蒼炎石』 青空文庫
警察はこの棍棒もその戦利品のひとつだと考えた。
— THE CROOKED MAN 『曲れる者』 青空文庫
愛は手近い所からその事業を始めて、右往左往に戦利品を運び帰る。
— 有島武郎 『惜みなく愛は奪う』 青空文庫
さて朝鮮の武将史儒はこの役に死し、祖承訓は残兵を連れて遼陽に還ったが、明の朝廷へは、我軍大いに力戦して居た際に、朝鮮兵の一部隊が敵へ投降した為に戦利あらず退いた、とごまかして報告した。
— 菊池寛 『碧蹄館の戦』 青空文庫
その登り口を少し右へ這入った所に、戦利品陳列所がある。
— 夏目漱石 『満韓ところどころ』 青空文庫
この尉官は陳列所に幾十種となく並べてある戦利品について、一々|叮嚀に説明の労を取ってくれるのみならず、両人を鶏冠山の上まで連れて行って、草も木もない高い所から、遥の麓を指さしながら、自分の従軍当時の実歴譚をことごとく語って聞かせてくれた人である。
— 夏目漱石 『満韓ところどころ』 青空文庫