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蝕する

しょくする
動詞
1
標準
文例 · 用例
あるいは病毒のために身体の腐蝕するをいい、あるいは死が近く臨むといい、あるいはその跡悉く絶たるるという、まことに毒を含める強き皮肉である。
内村鑑三 ヨブ記講演 青空文庫
虫の口から何か特殊な液体でもだして鉛を化学的に侵蝕するのかと思ったが、そうでなくて、やはり本当に「かじる」のだそうである。
寺田寅彦 鉛をかじる虫 青空文庫
日本魂を腐蝕する毒素の代りにそれを現代に活かす霊液でも、捜せばこの智恵の泉の底から湧き出すかもしれない。
寺田寅彦 変った話 青空文庫
あわやと抱き留めた惣助は刎倒されて転んだけれども、渠危し、と一目見て、道子と菅子が、身を蔽いに、背より、胸より、ひしと主税を庇ったので、英臣は、面を背けて嘆息し、たちまち狙を外らすや否や、大夫人を射て、倒して、硝薬の煙とともに、蝕する日の面を仰ぎつつ、この傲岸なる統領は、自からその脳を貫いた。
泉鏡花 婦系図 青空文庫
古手の思想は木地を飾っても、木地を蝕する力に乏しい。
二葉亭四迷 平凡 青空文庫
此詞は句々腐蝕する藥の如く我心上に印せり。
IMPROVISATOREN 即興詩人 青空文庫
私には私の心を腐蝕するような不愉快な塊が常にあった。
夏目漱石 硝子戸の中 青空文庫
表面の理由は、キリスト教*が口実になつてはゐるが、事実は、海外からの活気ある自由な商業資本主義的風潮が、土地と農民を経済的基礎とする封建制度を、侵蝕すると信じたからである。
菊池寛 二千六百年史抄 青空文庫
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