自棄酒
やけざけ
名詞
標準
文例 · 用例
「それでおめえ、自棄酒くらってよっぱらってれば、その苦しさから脱けて出られっとでもいうのか。
— 島木健作 『鰊漁場』 青空文庫
「今日らも見ろ、角の店で自棄酒飮んで怒つてたつけぞ」一人が自慢らしく新な事實を提供した。
— 長塚節 『土』 青空文庫
由五郎は自棄酒を飲んでその後は仕事にも出なかった。
— 少年少女の死 『半七捕物帳』 青空文庫
一方の男ふたりは無事で、友之助は自棄酒を飲みながら、相変わらず役所へ勤めていた。
— 岡本綺堂 『探偵夜話』 青空文庫
一方の男ふたりは無事で、友之助は自棄酒を飲みながら、相変らず役所へ勤めていた。
— 岡本綺堂 『有喜世新聞の話』 青空文庫
自棄酒を飲みたくなった。
— 横光利一 『御身』 青空文庫
本当を言うと、まずこの動機のことから詳しく書き始めなければ、僕のこの頃の行動については、何にも本当には理解することができないのであるが、いわゆる苦労人の先輩とか友人とかの冷笑するがごとく、今はまず、「自棄酒を呑んで女に狂っているのだ」として置いてもいい。
— 女房に与えて彼女に対する一情婦の心情を語る文 『男女関係について』 青空文庫
そんなところからでも仕入れて来て、自棄酒をあおっているのだろう――皆そう言い合った。
— 牧逸馬 『生きている戦死者』 青空文庫