野猪
やちょ
名詞
標準
wild boar
文例 · 用例
南向いている豚の尻を鞭でたたけば南へ駆け出し、北向いている野猪をひっぱたけば北へ向いて突進する。
— 寺田寅彦 『電車と風呂』 青空文庫
彼は野猪のやうに椅子を振りまはして、一直線に岡本潤へ打ちかかつてきた。
— 萩原朔太郎 『中央亭騷動事件(實録)』 青空文庫
それはとにかく、この「山火事と野猪」の詩や、「たぬきの舞踊」の詩には現代の若い都人士などには想像することさえ困難であろうと思われるような古い古い「民族的記憶」といったようなものが含まれているような気がする。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
ただ其の生贄を献げるというのは、野猪を生けながら神前に引据えて、男共が情も無くおろしたのであった。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
野猪は鈍物でも殺されるのを合点して忍従する訳は無いから、逃れようともすれば、抵抗もする。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
風の神にささげる野猪の一匹や二匹の生贄が何であろう。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
谷の下の方の林の中から一疋の大きな野猪が不意に出て来て、半兵衛の鼻端に触るように係蹄の傍へ往った。
— 田中貢太郎 『山の怪』 青空文庫
野猪は蛙を呑んでむこうのほうへ這うて往こうとしている蛇を一口にぺろりと呑んでしまった。
— 田中貢太郎 『山の怪』 青空文庫
作例 · 標準
山の奥深くには、まだ多くの野猪が生息している。
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畑を荒らす野猪の被害に、農家は頭を抱えている。
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猟師は、足跡から野猪の居場所を突き止めた。
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