金歯
きんば
名詞
標準
gold tooth
文例 · 用例
それからアスファルトの屋根材の継目に塗りつける黒いペイントを顎のとこへ大きな点につけてしばらくの間じっとそんな油や何かの乾くのを待ってたが、それがきれいに乾くとこんどは鏡台の引出しをあけてにせものの金歯を二枚出して犬歯へはめました。
— 宮沢賢治 『税務署長の冒険』 青空文庫
)金歯で呼込んで、家内が留守で蕎麦を取る処だ、といって、一つ食わしてくれました。
— 泉鏡花 『木の子説法』 青空文庫
春の水をさかのぼる笑へば金歯が見える春風 三月十九日花ぐもりだ、身心倦怠。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
イヨイヨ面白そうに金歯を出して笑った。
— 夢野久作 『いなか、の、じけん』 青空文庫
」瀬川国十郎が、金歯をちらと光らせて言った。
— 太宰治 『正義と微笑』 青空文庫
この亭主もベラベラお饒舌をする男だが、同じく申上げたろう、と通りがかりに睨むと、腰かけ込んだ学生を対手に、そのまた金歯の目立つ事。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
ふと例の煙草屋の金歯の亭主が、箱火鉢を前に、胸を反らせて、煙管を逆に吹口でぴたり戸外を指して、ニヤリと笑ったのが目に附くと同時に、四五人|店前を塞いだ書生が、こなたを見向いて、八の字が崩れ、九の字が分れたかと一同に立騒いで、よう、と声を懸ける、万歳、と云う、叱、と圧えた者がある。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
――塩で釣出せぬ馬蛤のかわりに、太い洋杖でかッぽじった、杖は夏帽の奴の持ものでしゅが、下手人は旅籠屋の番頭め、這奴、女ばらへ、お歯向きに、金歯を見せて不埒を働く。
— 泉鏡花 『貝の穴に河童の居る事』 青空文庫
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金歯(きんし)とは、現在の雲南省保山一帯に居住していた民族。現在の傣族の祖先と考えられている。
出典: 金歯 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0