南口
みなみぐち
名詞頻度ランク #22990 · 青空 43 例
標準
south entrance
文例 · 用例
湖が日本海に開いてゐる南口に、十三といふ小さい部落がある。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
二人連 十 午後、宮ヶ崎町の方から、ツンツンとあちこちの二階で綿を打つ音を、時ならぬ砧の合方にして、浅間の社の南口、裏門にかかった、島山夫人、早瀬の二人は、花道へ出たようである。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
焼跡に暫らく佇んで、やがて新世界の軍艦横丁を抜けて、公園南口から阿倍野橋の方へ広いコンクリートの坂道を登って行くと、阿倍野橋ホテルの向側の人道の隅に人だかりがしていた。
— 織田作之助 『世相』 青空文庫
「よく存じませんのですけどね、何でも西荻の駅を降りて、南口の、左にはいったところだとか、とにかく、交番でお聞きになったら、わかるんじゃないでしょうか。
— 太宰治 『斜陽』 青空文庫
阿佐ヶ谷から省線で立川行きに乗り、荻窪、西荻窪、駅の南口で降りて、こがらしに吹かれてうろつき、交番を見つけて、チドリの方角をたずねて、それから、教えられたとおりの夜道を走るようにして行って、チドリの青い燈籠を見つけて、ためらわず格子戸をあけた。
— 太宰治 『斜陽』 青空文庫
おぬしは、西口、東口、南口、街道筋の固めの工合を探って来い」「よし来た。
— 佐々木味津三 『流行暗殺節』 青空文庫
天王寺公園南口の停留場の前に、一つ公衆電話がおまんね。
— 海野十三 『蠅男』 青空文庫
「ああ正木さんなら、公園南口の公衆電話のそばに、うちの署長と一緒に居やはるはずだっせ。
— 海野十三 『蠅男』 青空文庫