足音を忍ばせて
あしおとをしのばせて
表現
標準
with stealthy steps
文例 · 用例
二人はさながら猫の鼠を覗うように、息を凝らし、足音を忍ばせてその音のする方に這い寄った。
— 押川春浪 『月世界競争探検』 青空文庫
私は暫くためらった後に、リノリウムの上に足音を忍ばせて、マントをかぶってそっと姉の隠れた部屋へ近寄って見た。
— 渡辺温 『可哀相な姉』 青空文庫
春夫さんは胸を躍らせながら、足音を忍ばせて真暗な梯子段を声のする方へ近寄りました。
— 夢野久作 『クチマネ』 青空文庫
三人の客は途方に暮れ、無言で眼まぜして帰り仕度をはじめ、挨拶もそこそこに草履をつっかけて門口に出て、それから小声で囁き合い、三人の所持の金子全部、一歩金三十八、こまがね七十目ばかり取り集め、門口に捨てられてある小皿の上に積みかさね、足音を忍ばせて立ち去った。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
女中は、盗人の如く足音を忍ばせて持ち運んで来た。
— 太宰治 『犯人』 青空文庫
彼は又そっと足音を忍ばせて家から遠ざかった。
— 夫婦 『南島譚』 青空文庫
満員の客席の間を、足音を忍ばせて、座席に着いた。
— 菊池寛 『貞操問答』 青空文庫
足音を忍ばせてその樹へ近づいて行つたが、それを知つたかどうか、またその先の杉の樹に啼き移つてゐた。
— 若葉の山に啼く鳥 『樹木とその葉』 青空文庫
作例 · 標準
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