胃弱
いじゃく
名詞名詞-の形容詞
標準
dyspepsia
文例 · 用例
実際その前から胃弱のためにやせこけて、人からは肺病と思われていた。
— 寺田寅彦 『亮の追憶』 青空文庫
胃弱にして、うちたてをこなし得ないが故に、ぐちやり、ぐちやりと、唾とともに、のびた蕎麥を噛むのは御勝手だが、その舌で、時々作品の批評などすると聞く。
— 泉鏡太郎 『麻を刈る』 青空文庫
貪食を爲しては胃病を患ひ、藥力を假りて病を癒しては、復貪食して病みつゝ、永く自己の胃弱を歎じて恨むが如き人も世には甚だ少くは無い。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
胃弱を患ふる人がタカヂアスターゼを服し、苦味丁幾を服し、ペプシンを服し、粥を※て吸ひ、フランス麪麭を購ひて喫ひ、壓し麥を喫ふのを見ることは多いが、咀嚼時間を長くして、丁寧に咀嚼することを敢てするのを見ることの少いなどは其の一例である。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
たゞ單に藥劑に依頼し、軟脆食物に依り縋るやうなことのみを爲さないで、合理的に胃弱を普通の胃に、普通の胃を強健な胃に、一歩は一歩より進むやうにと心掛けたならば、其の效は決して少く有るまい。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
喘息と胃弱と蓄膿とに絶えず苦しまされている彼の身体が、自らの生命の短いであろうことを知って、第一の生き方の苦しさを忌避したのであろう。
— 中島敦 『狼疾記』 青空文庫
大食をしては胃病を患い薬の力を借りて病を癒してはまた大食して病んで、永く自分の胃弱を嘆いて恨むような人も世には少なくはない。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
胃弱を患う人がタカジアスターゼを服し、クミチンキを服し、ペプシンを服し、粥を煮て吸い、フランスパンを買って食らい、押し麦を食らうのを見ることは多いが、咀嚼時間を長くして丁寧に咀嚼することが少ないなどはその一例である。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
作例 · 標準
私は生まれつきの胃弱で、脂っこいものを食べるとすぐに胃もたれしてしまう。
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夏目漱石は、生涯を通じて胃弱に悩まされ続けた作家として知られている。
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「胃弱体質なんだから、冷たいものの摂りすぎには注意しなさいよ。」
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過度な精神的ストレスが原因で、慢性的な胃弱の状態に陥る現代人は少なくない。
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