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銀髯

ぎんぜん
名詞
1
標準
文例 · 用例
老博士は、銀髪銀髯の中から、血色のいい頬を耀かせ、調室の壊れかかった椅子に傲然と反り身になり、ひとり鼻をくんくん鳴らしていた。
海野十三 第五氷河期 青空文庫
それは腰の曲がったしわだらけな白髪の老廃兵で、ルイ十五世式の軍服をつけ、兵士のサン・ルイ会員章たる、組み合わした剣のついてる小さな楕円形の赤ラシャを胴につけ、その上、上衣の片袖には中に腕がなく、頤には銀髯がはえ、一方の足は義足だった。
LES MISERABLES レ・ミゼラブル 青空文庫
同じ仙境というても此処は銀髯を垂れた仙人の住む所ではなくして、霓裳羽衣の女仙が徐ろに蓮歩を運ぶ花園と称した方が適当であると想われました。
木暮理太郎 日本アルプスの五仙境 青空文庫
まあよい」 わかっているといいながら、小文治のワクワクしている胸のうちもさっしなく、居士はゆうぜんと椋の木の根に腰をすえて、目を半眼にとじ、頤の銀髯をやわらかになでている。
吉川英治 神州天馬侠 青空文庫