廃り
すたり
名詞
標準
waste
文例 · 用例
思うに、人事において流行や廃りのある如く、自然においても旧式のものと新式のものが自らある、空中飛行機に駭く心は、やがて彗星を異しむ心と同一であると云えよう。
— 小島烏水 『高山の雪』 青空文庫
雪枝が、T「それなら、まさか お父上様の武士も 廃りは致しますまい」 聞いた老人元気よく、T「そうだ、今夜 柳島の妙見へ」 包み切れぬ喜悦、面に浮べ老人が言いました。
— 山中貞雄 『中村仲蔵』 青空文庫
阿難 ――すべて、盛りと廃りのあるこころは俗情であるのだ。
— 岡本かの子 『阿難と呪術師の娘』 青空文庫
然るに日本に於ては明治の変革と共に武士が廃り、同時に武士道そのものが消えてしまった。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
これに反して日本は、封建と共に武士道廃り、平民の時代に入って全く貴族主義の精神を失喪した。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
戦わんと欲すれば力足らず、帰らんとすれば前功|尽く廃りて、不振の形勢|新に見われんとす。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
軽薄な細工物は云はば廃り易い流行物、一流の操を立てゝ己の分を守るのが名人気質だと云ふのが分らぬか、この不了簡者。
— 幸田露伴 『名工出世譚』 青空文庫
よく坐しきあてに墨磨り唐やうの画をたしなみと書を楽しみと田のそなた堀に柳のしだれたる離家の※に老いていましき藩札藩札は赭き紙ぎれ、皺に寂び黴くさき札、うち廃り忘られし屑、うち束ね山と積めども、用も無し邪魔ふさげぞと、放られてあはれや朽ちぬ。
— 北原白秋 『夢殿』 青空文庫
作例 · 標準
「流行り廃りが激しい業界だから、常に新しい情報を追いかけていないといけない」
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伝統文化が廃りの危機に瀕しているが、守り続けようとする若者たちもいる。
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かつては賑わっていた商店街も、今では廃りを感じさせる寂しい場所になってしまった。
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