白粉焼け
おしろいやけ
名詞
標準
文例 · 用例
同時に夜ふかしや白粉焼け等が、彼女達の「美」と名づくる資本を奪って行く。
— 夢野久作 『東京人の堕落時代』 青空文庫
白粉焼けのような、荒淫にただれた顔に桜花の映ろいが明るく踊っているのが、男だけにへんに気味が悪い。
— 林不忘 『つづれ烏羽玉』 青空文庫
――いや勇之助が三歳の時、たった一遍、親だと云う白粉焼けのした女が、尋ねて来た事がありました。
— 芥川龍之介 『捨児』 青空文庫
昔は金瓶楼の小太夫と云はれた蘿月の恋女房は、綿衣の襟元に手拭をかけ白粉焼けのした皺の多い顔に一ぱいの日を受けて、子供の群がめんこや独楽の遊びをしてゐる外には至つて人通りの少い道端の格子戸先で、張板に張物をして居た。
— 永井荷風 『すみだ川』 青空文庫
昔は金瓶楼の小太夫といわれた蘿月の恋女房は、綿衣の襟元に手拭をかけ白粉焼けのした皺の多い顔に一ぱいの日を受けて、子供の群がめんこや独楽の遊びをしている外には至って人通りの少い道端の格子戸先で、張板に張物をしていた。
— 永井荷風 『すみだ川』 青空文庫
藝者には往々お白粉焼けのした、疲れた地肌の人を見受けるが、彼女の皮膚はたるみなく張り切つて、澄んでゐた。
— 谷崎潤一郎 『青春物語』 青空文庫
私、あの奥さんの生地が白粉焼けで痣になっていることまで存じ上げているんですから」「恐ろしいものですな、女同志の何てものは」「何?
— 佐々木邦 『求婚三銃士』 青空文庫
白粉焼けの底痣まで分っているんですから」「やることは先方だって相応やっているに違いありません」「それですから、私、何方の念が届きますか、近い中にお分りになりましょうと申上げて置いたんでございますわ」「はゝあ。
— 佐々木邦 『求婚三銃士』 青空文庫