銭勘定
ぜにかんじょう
名詞
標準
counting the revenues and expenditures
文例 · 用例
文六は追おうとせず刀を収めて、懐中の紙入れを取り出し、銭勘定をし乍ら去る。
— 山中貞雄 『武蔵旅日記』 青空文庫
照枝は東京の子供たちの歯切れの良い言葉がいかにも利溌な子供らしく聴えて以来、お腹の子供はぜひ東京育ちにするのだと夢をえがき、銭勘定も目立ってけちくさくなった。
— 織田作之助 『雪の夜』 青空文庫
つまり銭勘定が判らない。
— 織田作之助 『それでも私は行く』 青空文庫
あれほど銭勘定のやかましかった他吉が、ついぞこれまでそのことを口にしなかったのは、まるで嘘のようであったが、君枝もまた余程うかつで、ただ他吉のいいなりに、只同然の給料で十年黙々と下足番をして来たのだった。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
専門の技芸の外には、世間に役立つ程の学才智能があるのではなし、銭勘定さえ知らない程に世事に疎かった能役者は幕府の禄こそ多くなかったが、諸大名からの夥しい扶持を得て前記の如き贅沢な安逸に耽っているのであるから、すべての禄に離れて、自活を余儀なくされた能役者の困惑は言語に絶するものであった。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫
あれほど銭勘定やかましかった他吉が、ついぞそのことに気がつかなかったのは、まるで嘘のようであったが、君枝もまた余程うかつで、ただ他吉のいいなりに、只同然の給料で十年黙黙と下足番をして来たのだ。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
孝経が解るくらゐなら高利は貸しません、彼等は銭勘定の出来る毛族さ」 得意の快弁流るる如く、彼は息をも継せず説来りぬ。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
貴様の頭脳は銭勘定ばかりしてゐるので、人の言ふ事が解らんと見えるな。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
作例 · 標準
家計簿をつけて、毎月の銭勘定をきちんと行っている。
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あの人は仕事でも銭勘定ばかりして、本質的な価値を見ようとしない。
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会社の存続のためには、正確な銭勘定が不可欠だ。
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