戻り来る
もどりくる
動詞
標準
文例 · 用例
しかしそれは何処までも此処から出立したものであり、此処に戻り来るものでなければならない。
— 西田幾多郎 『絶対矛盾的自己同一』 青空文庫
「こいつは驚いた」 米友は馬の口をひかえて、戻り来る岸の上を見ると、そこにも土手の上いっぱい、芋の子を盛ったような人出です。
— 新月の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
しかし夜が明けるやいなや、まっさおな顔をした彼は鼠色の沖から吹き来る浜風に身をふるわせながら出島の渡しのわきにたたずみ、一舟一舟、七、八人ずつ組みになって蕭条と戻り来る遊女の群れを充血した目で見守っているのであった。
— ――一名南蛮鋳物師の死―― 『青銅の基督』 青空文庫
その時の虐殺ぶりは、彼らがそこへの途中脳貧血を起こして頭をかかえながら戻り来る何人かに行きあったほどまたいっそう残虐をきわめたものであった。
— ――一名南蛮鋳物師の死―― 『青銅の基督』 青空文庫
」 しかし夜が明けるが否や、真つ蒼な顔をした彼は鼠色の沖から吹き来る浜風に身を顫はせ乍ら、出島の渡しのわきにたゝずみ、一舟々々、七八人|宛組みになつて蕭条と戻り来る遊女の群を充血した眼で見守つてゐるのであつた。
— ――一名南蛮鋳物師の死 『青銅の基督』 青空文庫
その時の虐殺ぶりは、彼等がそこへの途中脳貧血を起して頭を抱へ乍ら戻り来る何人かに行き逢つたほど又一層ひどいものであつた。
— ――一名南蛮鋳物師の死 『青銅の基督』 青空文庫