締まりがない
しまりがない
表現形容詞
標準
not at all tense
文例 · 用例
女は右の手を疊に突いて、少しにじり出した膝の當たりの褄を左りの手の指さきでむしり取るやうな眞似――これは此の間もしほらしいと見たことで、かの女の癖だと義雄は思つた――をして、多少締まりがないと思はれる笑ひ方をしてゐた。
— 發展 『泡鳴五部作』 青空文庫
だから、する事が、ちっとも締まりがない。
— 夏目漱石 『三四郎』 青空文庫
女を置かず、客の用から拭き掃除まで、みんな男を雇って済ましているのは、女は眼はしがきいて口に締まりがないというので、この大秘密を保たんがためではあったが、それよりも、佐吉が大の女嫌いという建前。
— 林不忘 『煩悩秘文書』 青空文庫
今朝も的場で一汗しぼって、本丸の道灌堀からお駕台の附近へ、早咲きの梅を見ながら歩いてきた吉宗、ごつい木綿の平服に結城の袴をつけ、「源次郎、そちの歩き方を見ると、まるで締まりがないぞ。
— 吉川英治 『江戸三国志』 青空文庫
」 日本語の分る時以礼は、人のよげな、いくらか顔にしまりがない、落胆した、恨めしげな王を指して、兵士達に話した。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
この映画の編集ぶりは少ししまりがないようである。
— 寺田寅彦 『映画雑感(3)』 青空文庫
若夫婦は、のんびりしていて、何かにつけて、しまりがない。
— 太宰治 『春の盗賊』 青空文庫
男にはのろいし、金使いにはしまりがない。
— 岩野泡鳴 『耽溺』 青空文庫
作例 · 標準
休日だからといって昼過ぎまでパジャマで過ごすのは、どうも生活に締まりがない。
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「そんな締まりがない顔をしていると、幸せが逃えていくぞ」と祖父に笑われた。
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指揮者が不在のオーケストラは、音のまとまりを欠き、全体の演奏に締まりがない。
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