もがな
もがな
助詞
標準
particle used to indicate the speaker's hope, desire, wish, etc. (e.g. "it would be nice if ...", "I wish there were ...", etc.)
文例 · 用例
そんな時人は謂ふ所の指導原理もがなといふことになる。
— 中原中也 『芸術論覚え書』 青空文庫
絶壁の下なる大深谷からは、霧がすさまじいいきおいで、皺嗄れ声を振り立てて上って来る、近づくほど早くなるかと思うと、端から砕けてサアッと水球を浴びせる、そうして呻りながら、尾根につかまり、槍先へ這いずり上って、犠牲になる生霊もがなと、捜し廻っている。
— 小島烏水 『槍ヶ岳第三回登山』 青空文庫
主人の慈悲は彼に取ってむしろ無くもがなの邪魔だったでしょう。
— 岡本かの子 『慈悲』 青空文庫
日影うらうらと霞みて朝つゆ花びらに重く、風もがな蝴蝶の睡り覺ましたきほど、靜かなる朝の景色、甚之助子供ごヽろにも浮き立て、何時より早く庭にかけ下りれば、若樣、と隙かさず呼びて、笑顏をまづ見する庭男に、其まヽ縋りて箒木の手を動かせず、吾助お前は畫がかけるかと突然に問ふ可笑しさ。
— 樋口一葉 『曉月夜』 青空文庫
いつぞは正氣に復りて夢のさめたる如く、父樣母樣といふ折のありもやすると覺束なくも一日二日と待たれぬ、空蝉はからを見つゝもなぐさめつ、あはれ門なる柳に秋風のおと聞こえずもがな。
— 樋口一葉 『うつせみ』 青空文庫
いつぞは正気に復りて夢のさめたる如く、父様母様といふ折の有りもやすと覚束なくも一日二日と待たれぬ、空蝉はからを見つつもなぐさめつ、あはれ門なる柳に秋風のおと聞えずもがな。
— 樋口一葉 『うつせみ』 青空文庫
いつぞは正氣に復りて夢のさめたる如く、父樣母樣といふ折の有りもやすと覺束なくも一日二日と待たれぬ、空蝉はからを見つゝもなぐさめつ、あはれ門なる柳に秋風のおと聞こえずもがな。
— 樋口一葉 『うつせみ』 青空文庫
売っている品は言わずもがなで、食ってる人は大概|船頭船方の類にきまっている。
— 国木田独歩 『忘れえぬ人々』 青空文庫
作例 · 標準
ああ、早く暖かい春が来もがなと、彼女は窓の外を眺めてつぶやいた。
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彼の幸せが永遠に続かんもがなと、私は心の中で静かに願った。
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昔の人は、遠く離れた故郷の便りが届かんもがなと願っていたのだろう。
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