便ずる
べんずる
動詞-ずる変動詞-自動詞
標準
to satisfy
文例 · 用例
山村水廓の民、河より海より小舟|泛かべて城下に用を便ずるが佐伯近在の習慣なれば番匠川の河岸にはいつも渡船集いて乗るもの下りるもの、浦人は歌い山人はののしり、いと賑々しけれど今日は淋びしく、河面には漣たち灰色の雲の影落ちたり。
— 国木田独歩 『源おじ』 青空文庫
然りといえども、他国の物を仰いで自国の用を便ずるは、もとより永久の計にあらず、ただこれを一時の供給とみなして強いてみずから慰むるのみなれども、その一時なるものはいずれの時に終わるべきや。
— 福沢諭吉 『学問のすすめ』 青空文庫
今わが国内に外国の器品を買い入るるは、わが国の工業拙なるがゆえにしばらく銭と交易して用を便ずるものなり。
— 福沢諭吉 『学問のすすめ』 青空文庫
あるいは当時の官民中漢字に通ぜざる者が多かったから、通読了解に便ずる立法者の用意に出でたものであるかも知れぬ。
— 穂積陳重 『法窓夜話』 青空文庫
もっとも、芝田さんの家には、どの室にも、用を便ずるに足りるだけの道具きりありません。
— ――「正夫の童話」―― 『白い朝』 青空文庫
家具着類は不自由ながらも僅に用を便ずるのみ。
— 関寛 『関牧塲創業記事』 青空文庫
しかるに電車という交通機関開けてより、四通八達、わずか数銭を投ずれば都の片隅から片隅まで、短時間のうちに往復が出来て、遺憾なく用務を便ずることが出来る。
— 相馬愛蔵 『私の小売商道』 青空文庫
燈火がないので、建物の内部は暗く、炉の火だけで用を便ずるらしい。
— 山本周五郎 『風流太平記』 青空文庫
作例 · 標準
多くの人が、この新しいシステムで日常の煩雑な作業から便ずるだろう。
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苦しい状況が続いたが、ついに困難を乗り越えて皆が便ずるだろう。
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彼は、退職後の悠々自適な生活にすっかり便ずるだろう。
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